PhotoshopとPhotoDirectorを比較します。

そんな疑問を解消するために、この記事ではPhotoshopとPhotoDirectorの比較をしていきたいと思います。

どっちのソフトを使えばいいか迷っている人は多少参考になると思います。ちなみにこの記事で使っているPhotoDirectorはPhotoDirector305です。

PhotoshopとPhotoDirectorを比較

PhotoDirectorも触ってみたんだけど、ざっくりできることに対して比べてみるとこんな感じです。

	Photoshop	PhotoDirector
難易度	難しい	優しい
色調補正	◎	◎（やりやすい）
切り抜き	◎	〇
合成	◎	〇
イラスト作成	〇	△

どちらのソフトも画像を扱う作業に関してはほとんどできるんだけど、その作業でできることの質を求めたときにPhotoDirectorはPhotoshopと比べると気になる部分がありました。

なのでクオリティを求める方はちょっと難しいけどPhotoshop、簡単な操作でいろんな加工をしたい方はPhotoDirectorという感覚です。

PhotoDirectorの編集画面

PhotoDirectorの編集画面は画面左上の[調整・ガイド編集・編集・・・]などのタブを切り替えて操作をすることができる。

• 調整・・・明るさや色合いなどの調整
• ガイド編集・・・エフェクトの適用
• 編集・・・レイヤーを使って編集作業

画像の色合いなどを調整するだけだったら調整タブだけで作業は終わると思います。少し手の込んだことがしたかったらガイド編集や編集で作業するといいでしょう。

Photoshopの編集画面

Photoshopの画面は基本一画面でタブをクリックして画面を切り替えたりとかっていうのはないです。

タブで機能を切り替えたりしない分、いろんなパネルなどを出して加工していくことになります。レイヤー構造なので、レイヤーに対して作業を行っていく流れになるね。

画面としてはシンプルだけど機能がいろんなところにあるので、最初は使い方に迷う場合が多いんじゃないかなってぐらいには複雑。

色調補正はPhotoDirectorの方が簡単

画像の明るさや色合いなどを調整するのはPhotoDirectorの方がやりやすい。

PhotoDirectorで画像の色調補正をする場合は、調整からサイドバーの項目をいじっていけばいいだけです。Photoshopでも同じように色調補正をすることはできるけど、いろんなパネルを操作しないといけなかったりしてちょっと面倒。

簡単に操作できて良いですね。

いろんな操作ができるよ

PhotoDirectorには色調補正以外にもいくつかエフェクトが入っているので、それらを使うと簡単にそれっぽい加工画像を作ることができます。

グリッチだったりぼかしだったりライトエフェクトだったり、いくつか種類がありますね。

Photoshopにも画像のエフェクトはいろいろありますが、グリッチ加工や上の画像のようなライト加工なんかを作る際はいくつかのツールを使って自分で作っていきます。

Photoshopの場合は細かく調整して自分で作ることができるけど多少難しいです。PowerDirectorは適用すればそれっぽくなるので簡単ですね。

邪魔なものを消す

画像内の不要なものを消すっていうことも結構やりそうなので載せておきます。PhotoDirectorの編集画面です。

Photoshopだと塗りつぶす際に[コンテンツに応じる]で同じように消すことができますよ。

Photoshopでもできるけど、操作は難しいです

画像の色調補正や画像にエフェクトをかけたような加工はPhotoshopでももちろんできますが、Photoshopの方が操作は難しいです。

Photoshopはいろんなツールを使って細かく作り上げていく感覚でちょっと難しいですが、細かい操作がいろいろできます。

細かい切り抜きはPhotoshopの方が良い

人間の髪の毛のような細かい個所を切り抜いたりする場合はPhotoshopの方が良いと思います。PhotoDirectorにも切り抜く機能はあるんですが、やはり精度はPhotoshopには勝てません。

PhotoDirectorで切り抜く

PhotoDirectorで丁寧に切り抜く際に配下のような手順を取るはず。

1. スマートブラシなどで切り抜きたい範囲を選択
2. 精細化で細かい部分を調整

精細化すれば結構綺麗になるので、PhotoDirector使うならばぜひとも使ってみてほしいです。ただそれでも気になるところが出てくるなあ・・・っていうのが正直なところ。

Photoshopで切り抜く

Photoshopで切り抜く際にも同じような手順ですね。

1. 何らかの選択ツールで切り抜きたい対象を選択
2. 選択とマスクでより丁寧に選択する

Photoshopでも同じように選択範囲を作成して切り取っていくんだけど、選択とマスクっていう機能を使うと綺麗に選択範囲を作ることができます。

Photoshopの選択とマスクは結構強力でかなり綺麗に切り取ることができて良い。それでも綺麗にならない場合は、以下の記事のような方法でより丁寧に選択して切り取るといいですよ。

画像の合成はPhotoshopの方がやりやすい

画像を合成して何か作りたいっていう場合もPhotoshopをおすすめします。というのも合成には丁寧な切り抜き作業が必要になってきます。その精度が高く、機能も多いPhotoshopが良いです。

例えばこの3つの画像を合成してみましょう。

作業途中感があるけど、こんな感じで合成することができる。

綺麗に合成するためにはPhotoshopのいろんな機能の使い方を知らないといけないけど、合成に関してならPhotoshopが良い。

単純な合成ならPhotoDirectorでも可能

あまり細かい切り抜きを必要とせずにそこまで繊細さを求めない合成画像を作るのでないのであれば、PhotoDirectorでもいけます。

ある程度の合成はできるけど、できることや丁寧さを求めるとPhotoshopを使いたくなってしまいますね。実際にやってみると以下のようなところが気になりました。

• 切り抜きの精度がPhotoshopほど高くない
• ブラシがほとんどない
• 機能が少ない

合成をするならPhotoshopがおすすめです。

イラストの作成はPhotoshopがおすすめ

PhotoshopでもPhotoDirectorでもイラストを作成するようなことはあまりないと思うけど、どっちかっていうならPhotoshopの方が良いです。

PhotoDirectorだとツールが少なくてちょっとしんどい。

• Photoshopでいうパスツールがなく、曲線などが描きにくい
• 図形が扱いづらい
• 細かい調整ができない

Photoshopだと図形やツールを使ってこういう簡単なイラストは描きやすいです。

（ただイラスト描くのならIllustrator使えよっていう話もあります。）

サムネイルやアイキャッチ画像の作成もPhotoshopがいいよ

PhotoDirectorでもサムネイル画像なんかは作ることができるんだけど、やっぱり細かい部分の作り込みがやりづらいのでPhotoshopをお勧めします。

もしPhotoDirectorで作る場合は[編集]からテキストを入れたりして作ってみるといいですよ。

Photoshopほど細かい設定はできないけど、PhotoDirectorでも作ることが可能です。

まとめ - PhotoshopとPhotoDirectorの違い

PhotoshopとPhotoDirectorの違いをいくつか例を交えてみてみたけど、何となく両者で見えてきたものがあると思います。

• ちょっと難しくても質を求めるならPhotoshop
• 質はある程度でいいから簡単にやりたいならPhotoDirector

最初に載せた図をもう一度載せておきます。

	Photoshop	PhotoDirector
難易度	難しい	優しい
色調補正	◎	◎（やりやすい）
切り抜き	◎	〇
合成	◎	〇
イラスト作成	〇	△

どちらも使ったことがない人が始めたときにそこまで迷うことなく使えるのは、PhotoDirectorだと思います。Photoshopだといろんなボタンがあって、それぞれ何ができるのか分かりづらいですからね。

ただできることの質を考えたときにはPhotoshopの方が良いなと思います。自分がどんなことをしたいかに応じて選んでみるといいですね。